第10章 夢の中で
「れんごくさんは、私にされるの、いや、ですか…?」
中彩の声が聞こえる。嫌なわけではない、だが、このように男女が交わるのは間違っている、嫁入り前の娘が思いを伝え合ってもいない男に肌を露わにするなど、良い事のはずがない。
俺はまだ、君に気持ちを伝えていない。
だが、中彩は俺の言葉を待たず、俺の自身を口に含んだ。中彩の温かく、唾液の多い口内に導かれ、感じたことの無い快感が下半身を走る。規則的な律動に何かが込み上げる。
「中彩…っ、中彩…っ、」
「きもちい、れふか…?」
「そこで話すな…っ、」
中彩が俺自身を咥え、顔を上下に動かし、舌を使って俺の先端をくる、となぞった。俺は押し寄せる快感の波を幾度となく耐えねばならなかった。中彩の頭に手を置き、ぐっと押し返す。中彩の舌からだらしなく伸びた銀色が、俺の自身と繋がり、名残惜しそうに離れていく。
「中彩…、俺の話を聞いて欲しい…」
「んー、だめです」
「なっ…!?」
中彩は俺にそういうと、俺の唇に自身のそれを重ねた。柔らかい。甘い。花のような香りと、酒の匂い。ちゅ、という音と共に俺が薄く唇を開くと舌を滑り込ませてきた。俺の舌を弄び「んん」と甘い声を漏らしながら唾液を啜る。
「煉獄さん、もっと舌を出してください、
べーってしてください」
俺は中彩のその声と表情に、口付けに口端から垂れた唾液に、理性の糸が切れるのを感じた。黙って中彩の指示に従い舌を出す。中彩は満足そうに俺と同じように舌を出すと俺の舌に絡ませた。
これが、接吻…
俺は道場で斉藤少年が見せた映像を思い出した。俺と中彩から鳴り響く水音は映像で聞いたものと同じだった。俺は、脳が溶けるような感覚を覚えながら考える。どのようにすれば、中彩は心地よいだろうか。中彩の頬に手のひらを添え、角度を変える。中彩が苦しそうに息をする。む、もう少し、こう…か…?彼女の唇を貪るように舌を絡め、中彩の舌を吸い上げると、中彩の瞳が潤んだ。
「すまない、苦しかっただろうか」
「煉獄さん…ちゅう、じょうずです…」
そう言うと中彩は俺から少し離れ、棚から何かを持ってくる