• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第44章 決戦のアッチェーソ【呪術廻戦0】



 ――「僕、真希さんみたいになりたい」


 ――「僕に手伝えることがあったら何でも言ってよ。禪院家 ぶっ壊そー! なんて」


 後ろ手で教室の扉を閉め、真希はグッと唇を噛んだ。

「馬鹿か、あたしは。認められた気になってんじゃねぇよ……」

 胸に込み上げてくるものを押し殺し、自分に言い聞かせる。

 不意に、外が暗くなっていく様子に、真希は廊下の窓に飛びついた。

「新宿と京都じゃなかったのか⁉︎ まさか、高専に乗り込んできたのかよ!」

 ヤツらの狙いは乙骨だ。そして、高専の術師は全員 駆り出されている。まともに戦える者はいない。


 落ちこぼれ上等!

 憂太は絶対に殺(や)らせねぇ‼︎


 真希は身を翻し、単身 正門へと向かった。

 そこにいたのは、僧侶姿の男――夏油 傑。
 夏油はあからさまに不愉快そうな顔で首をコキコキと鳴らす。

「君がいたのか」

「いちゃ悪いかよ」

 まさか、親玉が一人で乗り込んでくるとは思っていなかった。

 だが、相手が誰であろうとやることは変わらない。

「テメェこそ、なんでここにいる?」

「悪いが、猿と話す時間はない」

 夏油が昆虫型の呪霊を呼び出す。真希は呪具である槍を構え、その切っ先を呪霊に向けた。

* * *

/ 1072ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp