第26章 狂おしいほどのパッショナート
「優しくできねぇぞ」
伏黒は上の服を脱ぎ捨て、詞織の頬に触れ、口づける。彼女はくすぐったそうに身をよじり、小さく笑った。
「メグは気を遣いすぎ。わたし、そんなにヤワじゃない」
詞織が手を伸ばし、あやすように伏黒を抱きしめ、頭を撫でてくれる。それだけで、胸の奥で燻っていた苛立ちは、少しずつ落ち着いてきた。
「気なんて遣えてねぇだろ。優しくしようとしても、結局 毎回がっついちまう」
今日だってもう、ほとんど理性なんて残っていない。
伏黒は詞織の頬に触れ、髪を耳にかけながら指先で彼女の耳をくすぐる。
「……いいか?」
「……ん。いいよ」
一度 額を合わせ、互いの唇に吸いついた。
縋るように服を掴んでくる手を取り、指を絡める。
「……メグ……」
甘い声音で呼んでくる詞織の白い肌に所有印をいくつも散らし……伏黒は彼女に持て余すほどの想いの丈を刻みつけた。