第4章 鍛錬と最終選別
「天元様??」
いまだに腹をかかえて笑う天元に更紗は戸惑っている。
「さすが優しい姫さんだな!ブハッ!!だが、心配する事はねぇ!!音柱の俺に、今の姫さんは傷一つ付けることも出来ねぇからな!ほら、派手に打ってこい!」
そう言って背中に携えている二振りの大きな刀というよりは、また別の武器のようなものを構える。
困ったように更紗は杏寿郎に目をやるが、杏寿郎も特に心配はないと言うように頷く。
「宇髄の言う通り彼は柱だ!君は心配なく倒すつもりで技を出すといい!」
杏寿郎の言葉に更紗は頷き、ようやく決心を固めたようで、袴に差している刀の柄に右手を添える。
その構える姿を見て天元は更に笑みを深く刻み、チラッと杏寿郎を見やる。
その視線に気付いた杏寿郎も自信満々の笑顔を向けた。
(さすが煉獄の弟子って訳だ!立ち姿、様になってんじゃねぇか!!)
そして更紗に視線を戻し、自分も構え直す。
「全力で来い!この宇髄天元様が派手に返してやる!」
その声に応えるように更紗が動き出した。
鍔を左の親指でキンッと弾き、右手で柄を強く握り締める。
「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」