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鬼滅の刃R18 藤の花嫁(冨岡夢)

第77章 華ぞ咲く$


やらなければならないといつもどこかで張り詰めていて……


屋敷でも柱の任務でも、早く早くといつもどこかで思っていて……


私が早く動ければ、助けられた。


そう、思えば思うほど、その気持ちは強くなっていった。



「なんか分かんねぇけどよ。たまにはこうして甘いもんでも食いながら、ゆっくりすりゃあ良いんじゃねぇの?」



鋼鐵塚に皿に残った最後のみたらし団子を差し出される。



「残りもんには福があるって言うしな。鬼も居なくなった今くらい、お前さん達も笑えばいいって俺は思うぜ?」

「………ありがとう、ございます///」



最後の一串を頬張りながら、しのぶはほんの少しだけ口角を上げた。


単に美味しいだけでなく、鋼鐵塚の言葉に、少しだけ救われた気がしたからだ。


笑ってもいいと。

しのぶは内心ではいつも怒っていて。




姉さんが居なくなってからはずっと……

笑う事など許されないと思っていた。



『姉さんは、しのぶの笑った顔が好きよ』



久しぶりに姉の声が聞こえた気がした。


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