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The end of the story 【ツイステ】

第4章 stolenスイーツ!




「……ジャミルでいい。じゃあな」

ふっと一瞬表情が緩むと長い黒髪を翻して寮の鏡に入っていった。

び、びっくりしたぁ……

険しい顔をしていたからこうやって突然優しい顔になるの心臓に悪い……

「うぅ…顔がいい……」

しゃがみこんで手で顔を覆う。火照った体はあんなに寒いと思った夜風が心地よく感じた。
ぐっと貰った袋の中身を持ち上げて、オンボロ寮への道を歩いていった。とんでもないもの貰ってしまった。今度会う機会があればしっかりお礼をしなければ。


グリムとエースを起こさないように寮へと戻ると机の上には教科書の束と白衣、手紙が置かれている。
私が留守の間に学園長が部屋にきたのか。

手紙には

『ゴーストから許可をもらって部屋に入らせてもらいました。こんな夜中に出かけるなんて貴女、この学園でただ一人の女子生徒になる自覚はあるのですか?

禁止はしませんが、夜中に出歩くのはやめなさい。
男なんてみんな野獣ですよ!

生徒を気遣うなんて私、なんて優しいんでしょう』


「あはは、手紙でもそれは言うのね」


『ひとまず机に授業に使う教科書と実験着を用意しました。文房具もある程度用意しましたが、足りなくなったら購買で買うといいですよ。

君とグリム君はトラッポラくんとスペードくんの同じクラス、一年A組にしておきました。

この学園に通うにあたっての注意点を伝えたいので明日、放課後に学園長室に来てくださいね。

ディア・クロウリー』

手紙はそこで終わっていた。
あの学園長がこんなに心配してくれるとは思わなかった。

やっぱり私、帰りたくないかもしれない。


「たまにムッとすること言うけど学園長ってやっぱり先生なんだなぁ。
私の知ってる先生って存在とはちょっと違う。

ん、ふわぁ……バイパー…ジャミル先輩の淹れてくれたハーブティーのおかげで眠くなってきた」


手紙を机に戻すと布団に入った。
ローズハート先輩に明日は謝りに行かないといけないから早く起きられるか不安だけど、まぁなんとかなるでしょ。

おやすみ、グリム。


隣で大きな寝言を言うグリムの隣で思わずクスッと笑った。

ツナ缶食べ放題って……グリムは夢の中でも食べてるのかな?

部屋は隙間風で震えるような寒さのはずなのになんだか暖かく感じる。あんなに眠れないと思っていたのに今度はことんと眠りに落ちた。


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