第72章 忍界大戦5
篝火が増設された広場の一角を見渡すと、黒い靄が多数上がっているのがレンには見える。
当たり前だが、皆不安そうな顔でクナイを構え、互いに向き合っている。
「始めていいですか?」
レンがシカマルを見ると、彼は黙って頷いた。
それを見て、レンは鶴丸を見る。
「鶴さんは手筈通り化けの皮が剥がれた者を狙ってください。薬研は私の背後をお願いします。」
鶴丸と薬研は神妙に頷き、レンもそれに頷き返すと、走り出した。
同時に素早く印を組む。
「氷遁、氷華縛。」
レンの両手に氷が集まる。
「な、何だ?」
「何するんだ?」
互いの見張りで動けない者は不安そうな声を上げた。
レンはそれを尻目に次々と氷を背中に貼り付けていく。
「冷たいぞ!」
「何だよ、これ!」
苦情が上がろうが文句を言われようが、丸っと無視を決め込み、レンは黙々と選別をしていく。
「……!…危ない危ない。」
レンはすっかり忘れていたが、この場には邪気擬きが混じっている。
それを選別するのは、とても神経をすり減らすものだった。