第41章 歳の差のせいにだけはすんなよ
「よぉ、色男。やっと帰ったか」
私がコテージに帰り着くなり、楽は茶化すように言った。どうやら、私と彼女の仲を疑っているらしい。
『…私と紡は、貴方が思っているような仲じゃありませんよ』
「!お、お前…」
「春人くん…!いつから彼女を、名前で呼ぶ様な仲に…!」
「え!何かあったんですか!?駐車場で何かあったんですか!?」
「だからぁ、なんもあるわけねんだって」
環と天を除いたメンバーは、興奮した様子で私に群がった。これ以上、変な誤解をされないように 本当の事を告げる。
『友達になったんです。私達』
顔を綻ばせる私を見て、あからさまにガッカリ肩を落とす壮五。そして何故か、龍之介と楽は 安心したような顔付きだ。
それから、天と環は2人して、ほら 言った通りだろう。とでも言いたげであった。
「なんだ、友達かよ…」
「なんだぁ、友達かぁ」
「で?2人はなんで、そんな ほっとしてるわけ?」
「え……あれ?そう言われれば、どうしてだろう」
「俺は…あれだ!俺よりも先に、春人が彼女持ちになったら悔しいだろ?だからだ。それ以外に、理由なんか…あるわけねぇ、よな?」
「いや、知らないよ。ボクの方が質問したんだけど」
首を傾げる楽に、壮五が突如として爆弾を放り込む。
「でも、どうして八乙女さんは彼女を作らないんですか?」
「ど…どうしてって、言われてもな」
「八乙女さんぐらい格好良い人が本気になれば、彼女の5人や6人 簡単に出来そうですけど」
「いや、ちょっと待て」
「いくらLioと言えど、抱かれたい男No.1にかかれば いちころですよね!」あははっ
そろそろ、やめておいた方がいい。壮五にそう言おうとしたが、時すでに遅しであった。
私が口を開く前に、楽が爆発した。
「なにが…何が八乙女楽にかかれば だ!!なんだ?お前らには一体 俺がどう見えてる!
俺が、パーフェクトな成功者に見えんのか?じゃぁなんで俺に かわいい彼女がいねぇんだよ!!
何が抱かれたい男No.1だ!!惚れた女1人もものに出来ないんじゃ こんな称号、何の意味もねぇ!!」
楽の絶叫に、ふるふると身を震わせる壮五。そんな彼の肩に、後ろから手を置いて言う。
『大丈夫。いつもの事なので。ただの発作ですから』