第8章 無限列車
少し笑顔をみせる杏。
そんな杏を見てふふっ、と微笑むしのぶ。
し「…そろそろ着きますね。」
『はい。』
村のはずれに辿り着き、速度を落とす。
『………人の気配がないですね。』
し「既に複数の隊士が向かっていたはずですが……もう死んでしまったかもしれませんね。」
『やはり十二鬼月でしょうか。』
し「その可能性は高いですね。」
辺りを見渡しながら先へと進んでいく。
『っ!!これはっ………!!』
し「ひどいですね………。」
辿り着いた村の中心部には悲惨な光景が広がっていた。
辺り一帯に倒れているたくさんの人々。
村の住民と思われる人々だけでなく、隊服を着ている隊士たちまでたくさん倒れている。
『…ひどい。』
倒れている隊士のうちの1人のもとにしゃがみ込み、脈を確認する。
『…っ、しのぶさんっ!!』
あることに気が付き、慌ててしのぶを呼ぶ。
し「杏さん??どうしたんですか??」
村を見て回っていたしのぶが急いで戻ってくる。
『この方、まだ息があります!!
弱いけど脈もふれてる!!』
し「っ!!わかりました!!私が診ます!!
杏さんは他の方の確認を!!」