第4章 意外と【ヴィル/裏】
そして意を決したようにヴィルが口を開く。
「…あのバカ2人はずっとアンタといるじゃない。いても普通で変わらない。でも、あたしはそうじゃないわ…。ずっと、四六時中あんたと一緒に居れないの。学年も違うし、授業だってそんなに重ならないわ」
「……うん、」
「……だからかしらね、あの馬鹿達が羨ましくなってきちゃったのよ。アタシのユウなのに……」
「ふふ、独占欲丸出しだねヴィル」
思ってもみなかった言葉に嬉しくて笑ってしまう。
「笑ってる場合じゃないわよ。アタシが毎日どんな気持ちで過ごしているのか……まったく」
ちょっとだけ拗ねた顔で口をとんがらせているけれど、愛しさの方が勝って自分が愛されてることを実感する。
「愛されてるんだね、私ふふふっ」
「……あんたいつまで余裕ぶっこいてるつもり?」
「……へ?」
急に真顔で見つめられる。
「ここは、アタシの部屋で、普段人が入らない場所よ?……何もされないなんてことあると思ってるの?」
「!!??!」
思わず顔が赤面する。
今までそういう経験がなかった訳では無いが、ヴィルとお付き合いしてからは環境が環境だし、バレたらまずいので本当にたまにしかしない。
しかもこの寮ではしたことが無い。
リスクが多少なりともあるからだ。
ここは、ポムフィオーレで、寮長のヴィルの部屋。
「こ、こっ、ここでするの危ないよ……」
バレたら、と続けようとしたがまた口を塞がれてしまい続けられない。
「黙ってなさい。今からたっぷり愛してあげるんだから。……アタシのユウ」
「……っ……」
最後の一言でもうどうでも良くなってしまった。
綺麗だがニヒルな顔で言われてしまっては、きゅんと身体が疼く。
……期待をしてしまう自分がいる。
ヴィルは手際よく私の服を脱がしていく。
「……っ、ふぁ、っ……ん」
口付けをしながら、露わになった2つの胸をゆっくり触る。
……気持ちいいように。
「ふふっ、顔が溶けてきてるわよユウ……っ」
「…や、…んっ、」
色っぽいヴィルに何もかも委ねたくなる。
この時だけはいつものヴィルではなく雄のヴィルになっている。
そして、それを見れるのが私だけなのだ。