第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
エース『突き当たりを左!次は右に曲がって!2個目の曲がり角をまた右!』
薔薇の木が生い茂る迷宮に鋭い声が響く。トレイたちとは別のルートを進んだエースは、着いてきたユウ・グリム・レイラ・セベクの4人を連れて、言いつけどおりに道案内の指示を出しながら闇の寮生たちの追撃から逃げ続けていた
しかし、慣れない迷路で左右に入り組んだ道のりをひたすら走るグリムたちは徐々に疲れが現れていた
グリム『ひぃ、はぁ..!ユウ、後ろに闇はついてきてるか?』
ユウ『はぁ、はぁ..えっと、なんとか逃げ切ったみたい。足音も聞こえないし』
あの地を揺らすほどの足音や話し声が聞こえないことを確認し進む足を緩め、周りの音に注意しながら歩くことにした
セベク『他の皆は無事に逃げられただろうか..』
エース『マジカメのメッセで確認..っと、そうだった。別の人の夢に入ってからはずっと圏外なんだっけ。自分の夢では使えてたんだけど。あー、スマホで連絡取れないのマジで不便!』
セベク『他の人間の夢では、オルトとイデア先輩が伝達係を請け負ってていたが..先ほど闇に引きずり込まれ、さらに深い夢に潜ってから..イデア先輩やS.T.Y.Xと連絡が取れないとオルトが言っていた』
エース『もしかして、夢の階層が深くなったから?ほら、地下に入るとスマホが繋がりづらくなるみたいに』
セベク『技術的な話は僕には分からん。だが、イデア先輩との通信が途切れたのは今回が初めてだ』
ユウ『たしかに。今まで階層が深くなろうが海の中だろうが、あの根暗先輩は必ず会話できてた。どうして今回だけこんな事になってるかは分からないけど..あんまり長く音信不通にはなってほしくないね』
エース『オルトが回線が切れてるとエネルギーや装備品を受け取れないって言ってたしね..早いところリドル寮長を叩き起こさないとまずそうね』
ユウ『叩き起こしたら素直に通信が復活するといいんだけど...』