第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
出ていったエースを探して約10分ほどジャングルの中を捜索していると、どこからか水の流れる音がするのを聞き取り、レイラの耳がピクリと立ち上がる
『..水の音。川とかあるのかな?』
デュース『夢の中とはいえ、ジャングルの中に川があっても不思議じゃないだろう』
ケイト『うーん、川かぁ..川の近くなら涼しい上にちょっと休憩できそうな拓けた場所とかあるかもしれない。頭を冷やすにはもってこいの場所だね』
『もしかしたら、エースがそこにいるかもしれない』
ケイト『うん、その可能性はあると思う。とりあえず行ってみようか。レイラちゃん、進路の道案内よろしくね』
『ん』
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南国リゾート・滝
レイラの聴覚を頼りに進んでいくと、次第にユウたちの耳にも水の流れる音が聞こえてくる。それだけでなく、その音に混じって行く手の先から聞き馴染みのある人物の声が全員に届いた
エース『あ"〜〜っ、もう!なんなんだよあいつら!』
『エースだ..』
ケイト『おっ、当たりだったみたいだね。少しここから様子を見よっか』
小さな滝の畔に腰を下ろした見覚えのあるアロハシャツを見つけ草むらに身を寄せると、エースは不機嫌そうに髪をグシャっと掴み足をバタつかせながら、こちらに気づくことなく独り言をぼやいていく
エース『これは全部夢だとか言われて、はいそうでかって納得できるわけなくね?
デュースやグリムと一緒に勉強合宿した記憶だってちゃんとあるし、学園からの世界に帰れるって聞いて喜んでたユウの顔も覚えてる。
もう周りにビビらずに自由に外を歩けるって言われたときの、レイラのあの嬉しそうな顔だって...』
ユウ『.....』
『エース..』
ケイト『さてと。じゃあ、ちょっと行ってくるね』