刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第47章 一人の少女
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「さ、これで今日の畑仕事は終わり!」
「こっちの籠持って行きますね」
「寒いのに手伝ってくれてありがとうね、シーちゃん」
立派に育ったかぶの収穫作業。朝から頑張ってやっと全てが終わった。籠には洗い立ての青々とした葉っぱを沢山つけたかぶが、綺麗に並べられている。これほどの大量のかぶ、皆で食べても数日は持ちそう。
沢山入っている大きい籠は、畑当番の刀達が率先して運んでくれた。残りの小さい籠を私とシーちゃんそれぞれ一つずつ運んでいると、大倶利伽羅さんがこっちに向かってきているのが見えた。
「持つ」
あっという間に私の前に来た大倶利伽羅さんは、当たり前のように持っている籠にその手を差し伸べる。思わずいつものように渡しそうになったけど、隣にいるシーちゃんの存在にハッと気付いて籠を持っている手を慌てて引っ込めた。
「大倶利伽羅さんありがとう。でも私は大丈夫!だから、シーちゃんの持ってあげてもらえる?」
「…だが」
「いいからお願い、ね?」
「…」
私の方が明らかに多い野菜を持っているのに?とでも言うように大倶利伽羅さんはあからさまに少し不満げに眉を寄せた。そしてシーちゃんを一瞥した後何も言わず彼女の籠を奪うように持った。