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千分の一話噺

第825章 コレクター


私には子供の頃からの趣味がある。


一つは歯ブラシのコレクションだ。
たかが歯ブラシ、されど歯ブラシ。
時代と共に変化していき、ブラシの固さや長さ、ヘッドの大きさやシャフトの形など千差万別。
最近のトレンドは薄型ヘッドだ。

「おっ、また新しいのが出てるな」
スーパーやホームセンターに行くと必ず歯ブラシコーナーをチェックする。
新作が出ていたら必ず色違いも含めて全種類買う。
もちろんこれはコレクション用で使う物は別に買う。
年代別の歯ブラシを段ボールに詰め、トランクルームに預けるくらいになった。


もう一つの趣味は文通である。
デジタル全盛の今となっては、やってる人を探すのが大変だが、そこはネットで文通相手を探せる便利な時代だ。
そのままネットでやり取りすれば良いと思われるが、やっぱり手書きの文通がしたいのだ。
字や文章にはその人の性格や人柄が現れる。
字の上手い下手に関係なくだ。

基本的には会う事はしないが、字と文章だけでその人がどんな人なのかを想像するのが楽しい。
40年も続いている人もいるが一度も会った事はない。
続いている理由の一つにこの人は歯医者なのだ。
歯ブラシの話で情報や意見交換が出てき楽しい。
この人の紹介で歯ブラシメーカーの人とも文通している。

二人とも私のコレクションに興味があり、いずれは歯ブラシ博物館を作ろうと文通している。


end

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