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*キミと出会えた奇跡*【戦国BASARA】

第3章 再会と約束




*

(…なんだかイイ匂い……)

朦朧とする意識の中で感じたのは、鼻孔を擽るお香の匂いだった。
閉じていた目をゆっくり開ければ…


「…!」

「…気が付いたか」

すぐそこにあったのは、見覚えのある兜に見覚えのある口元。


「ふうまさん…!?」

雪乃が小太郎の姿に驚いたのは確かだったが、それ以上に驚いたのは彼が初めて声を発した事だった。


「…あの…私……」

「…屋敷の庭で倒れたのを覚えていないのか」

「……、」

そう言えば庭の掃除をしている時、突然眩暈がしたのを思い出した。
恐らく寝不足による貧血だろう。


「す、すみません…!」

雪乃が寝かされていたのは床の上ではなく小太郎の膝の上。
所謂膝枕というものをされている。
慌てて起き上がろうとすれば、「まだ寝ていろ」と半ば強引に寝かされた。


「あの…ここは…?」

見覚えの無い部屋。
屋敷の中ではなさそうだが…


「…安心しろ、ここは屋敷からそう離れていない小屋だ。後でちゃんと送り届けてやる」

「……、」

饒舌に話す小太郎を見て不思議な気分になる。


「ふうまさん、ちゃんとお喋り出来たんですね」

「………」

(…あ、また黙っちゃった)

そもそも何故彼は、自分が倒れた場に居合わせたのだろう?
ひょっとしてまた何か用でもあったのだろうか?


「…お前に話があった」

「…え…?」

心の中を見透かされたようにそう言われる。


「お話…ですか?」

「…ああ。今日はお前に別れを告げに来たのだ」

「……、」

唐突に告げられたその言葉に、雪乃は大きく目を見開いた。
彼とはたった数回会っただけの仲だが、それでも突然の告白に胸がきゅうっと苦しくなる。



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