ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編
第38章 夏のある日の話
遊び疲れた娘が眠り漸く訪れた大人だけの時間
私はあちらの世界での生活やランさんにお世話になっている事等を語り、両親は様々なリアクションを取りながら聞いてくれた
そして両親は私達が居なかった間の事を語り、弟が彼女と同棲を始めただとか色々な話に私も様々なリアクションを取った
そして全ての話が一段落した頃、私はゴクリと唾を飲み込んで緊張の面持ちで言った
「あの…………2人目が出来ました」
___________"
翌日
19時32分
昨日の報告に両親は更に喜んだ
私は現在妊娠3ヶ月でもう直4ヶ月になる
前回同様つわりらしいつわりも無く
今回は自分の世界で出産に挑むのだ
さて、娘はと言えば本当に人見知りしない性格なので本日も両親の元に遊びに行き早速お泊りする事となった
度々ランさんに預かって貰っているからお泊りも慣れたもの
遊びに来た弟は「めっちゃ歩くな?」と言いながらも思い切り遊んでくれていて娘はめちゃくちゃ楽しそうであった
古びたアパートには静かな夜がやってきた
親方の回す回し車の音とバラエティ番組から聞こえる笑い声だけが響いて
「いただきます。」
「いただきます!」
小さなちゃぶ台の上には鮭の塩焼きと豚肉と玉ねぎの炒め物、冷奴に茄子のお味噌汁ほかほか白米が並ぶ
「うまぁ〜……私天才!やっぱり日本人はお味噌汁やわ……」
まだまだ久しく感じる日本食の魅力が五臓六腑に染み渡り震えんばかりに感激した私の隣で彼は炒め物を唇に運ぶ
指先まで美しい所作で持ち上げられたお箸、表情に乏しい横顔だけれどキラリと輝く瞳はお口に合った証拠で
「うん、美味しい。」
と言ってから上品ながらガツガツと減っていく料理にキュンとする
2人並んだちゃぶ台は狭いけれど、私達はずっとそうやって過ごしてきたのだ
部屋を包む雰囲気から全てが懐かしい日々と重なって無性にノスタルジックな気持ちになる
だけど着実に進んだ時間
小ぢんまりとしたテレビの隣に輝いているのは異世界のハネムーンにてムーシャの街で彼にプレゼントされた魔法のランプだ
引き出し箪笥の上に飾った真新しい写真立てには彼と娘と私が写った写真を飾った