第20章 ☆??ルート☆ Bad END
「はぁ…はぁ……///」
「っ響…さん……///」
(この人のここまで余裕なさそうな顔……初めて見たかも……)
ゆりは意識をぼんやりとさせながら響を見上げていた。
「ゆり……」
「っ……///」
(この人にちゃんと名前呼ばれることって、あまりないんだよな……
いつも『お前』とかだったし……)
突然名前を呼ばれ少し驚くゆり、
ゆりも呼吸を乱しながらただ響を見ていた。
そして響はゆりの目を真っ直ぐ見ながら言った……。
「……好きだ。」
『お前のことが好きだ……』
「っ……!」
響の口から出たのは『好きだ』と言う言葉、
ゆりは憲吾が夏祭りの時に言った言葉を思い出した……。
「……オレは、お前のことが好きだ。」
「っ……」
(憲吾……)
「……。」
(またアイツを、思い出しているのか……)
涙を流すゆり、響は今ゆりが頭の中に誰を浮かべたのか
察したがそれを言葉にする事はなく響は涙を拭うとキスを落とした。
_チュッ…
「んっ…///」
「……明日にはアイツのことは忘れている。
もう苦しむことはねぇよ……。」
「っ……///」
唇を離しゆりを見つめる響、
そしてゆりを抱き起き上がらせた。
「っ響さ_ギュッ‥っ///」
「……。」
響はそのままゆりを抱きしめた。
「っあの……そろそろ抜いてもらっても……///」
(まだ中で大きくなってる……響さんの脈動、凄く伝わってくる……)
「……疲れたか?」
「ぇっと、そういう訳では……
響さんだって、疲れt‥「『お前の側に居たい……』」っ!」
(また憲吾の言葉がリフレインしてくる……何で急にこの人が、
憲吾と同じような言葉を……)
ゆりは響の言葉に目を見開いた。
響はもちろん変声機も使っていなければ憲吾の変装もしていない。
だが今ゆりの目に映る響の姿は憲吾と重なっていた……。
「『お前のことが好きだ。誰にも、渡したくない……』」
「っ……憲、吾……なんで……」
(なんで貴方が出てくるの……私はもう、響さんの……)
ゆりが憲吾の名前を口にした瞬間、少し眉を顰めた……。