第13章 ☆Story31☆ ホンモノのアイドル、ニセモノのアイドル
まだゆりたちが偽物のアンドロイドだと気づいていない
涼介らSymphonyの社員たち、6人が少し変だと思いつつも
マネージャーたちは出来るだけメンタルケアをするようにしていた。
そして涼介はそのケアをしつつ不慣れな手付きながらも
ユウを少しずつ修復させていった。
「っふぅ……とりあえず顔の傷は全部縫い終わったぞ……!
次は目か……ビー玉みたいだけど裏側はボタンみたいに
糸が通せるようになってる!これならすぐ直せるぞ……」
(この調子なら、明日までには直せる!)
明日は夕方を過ぎたら北京に着いた太輔たちを迎えに行く為
それまでには何としても直したいと思っていた涼介。
あとは目の修復に加え頭と体を繋げれば一通り直ることになる。
「……初心者にしては、まずまずってところかな?
やっぱり前みたいに戻すのは厳しいか……」
時刻は現在18:00を回ったところだ。
涼介はもうひと頑張りだと夕食の時間になるまで作業に集中した。
その一方で自分のホテルにいるアンドロイドのゆり、
ゆりは何となくスマホをいじりゲームアプリで遊んでいた。
そんな中、ゆりのスマホに1件のLINE電話の着信が入ってきた。
「三船、憲吾……」
着信主の名前を小さく呟くゆり、
だがこの人物は自分にとってどんな人物なのか理解できずにいた。
しばらく画面を見たまま固まるゆりだが、通話ボタンを押し
その電話に出てみることにした。
_ピッ「もしもし……」
『っもしもしゆりか?
急に電話して悪い……今、大丈夫か?』
「……はい、」
(誰だろこの人……)
『っ良かった……別に、大した用事じゃないんだ。
最近、LINEでもあまり話せてなかったからその……
体調とか大丈夫かなって……』
「私は大丈夫ですよ。えっと……三船さん。」
『ぇ……?』
電話の向こうからは困惑しているような憲吾の声が聞こえてきた。
「……えっと、私何か変なこと言いました?(苦笑)」
『っ……いや、何でもない……あのさ、』
「はい、何ですか?
三船さん。」
『俺らが最後に電話したのってソウルにいた時だろ?
その時俺が送った写真……覚えてるか?』
「ぇっと……写真?」
『……。』
「っちょっと待って、今記おk『お前は誰だ?』え……」