第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「三船くんのことも、三船さんって呼んでて
本当に他人のように話しているんです……。
本当の気持ちを隠してる為なのかどうかは分かりませんけど……」
『わかった……三船くんにもそのことは伝えておく。
仕事中に済まなかったな。』
「いえ……あ、それと社長、宙君のことなんですけど……」
『なんだ?』
涼介はこの際ゆりが宙と共演したがっている事を伝えることにした。
「ゆりちゃん、モデルーキーに出たいって言ってて
宙くんとの共演もOKを出しています。」
『っ何だって……?』
「っ昨日あんなことがあったのに信じられませんが、
ゆりちゃんは昨日のこと気にしていないと言っています。
それに、お母さんが出ていた番組だから出たいって……」
『っ母親と同じ番組に出たいと言う気持ちはわかるが、なぜ……』
「っゆりちゃん、宙くんを庇うというか……
慕っているような言い振りが増えたんです。
この間まで、嫌そうにしていたのが急にまるで、
三船くんと宙くんが入れ替わったように……」
『っそれも、ゆりに直接聞かないとわからなそうだな……』
「っはい……」
『番組の件は、片桐社長にも話をしてみよう……。
ま、我々としてはゆりを出させるつもりはないが……』
「どうしても同じ番組に出たいからそう言ってるのか、単純に宙くんと
共演したいからなのかは本人に聞かないと分かりませんもんね……」
『そうだな……とにかく、仕事が終わり次第頼んだぞ。』
「はい、三船くんにも今しばらく待つよう伝えてください。」
こうして電話を切りゆりの撮影が終わるのを待った。
「……さて、ゆりちゃんにはどう伝えたものか……」
(あの様子じゃ、拒絶される可能性が高い……
三船くんのことは、事務所に着くまで黙ってておくか……)
涼介は憲吾のことをゆりに伝えるのはまだ先だと判断し
引き続きゆりの撮影を見守るのだった。