• テキストサイズ

パンひとつ分の愛を【ONE PIECE】

第7章 トラ男とパン女の攻防戦




「んぁ……ッ」

人差し指が一本、第一関節まで沈んだ。
長さにして、数センチ。

だが、初めて感じた異物感にムギはパニックを起こした。

「や、無理! 無理!」

「……痛むのか?」

「い、痛くは、ない、けど…ぉ……ッ」

処女とは思えないほどに潤った蜜路は、ローの指を歓迎した。
痛みを覚えず、ムギの意思を無視して深く飲み込もうと誘うそこは、淫乱と呼ぶにふさわしい。

しかし、どれだけ身体が雄を求めていても、ムギの心はそれについていけない。

「……今のうちに慣らしときゃ、いざヤる時になっても楽だろ。」

言葉に詰まった。
そう遠くない未来、ローの指が沈むそこに、彼自身を受け入れる日が来る。

例え今すぐじゃなくても未来が必ず来るのなら、痛くない方が絶対にいい。

「少しだけだ。痛くなったら、すぐやめる。」

「すぐ……?」

「ああ。」

言葉だけは、すごく優しい。
が、その目はギラギラ滾っていて信憑性に欠ける。

だけどローは、ムギが本気で嫌がるような真似はしない。
主導権は最初からローにあり、未知なる感覚に戸惑いつつもムギも本気で嫌なわけではないから、たどり着く答えはひとつ。

「ちょっと、だけ、なら……。」

躊躇いながらも答えたら、ごくりと生唾を呑む音が聞こえた。

ムギは案外、押しに弱い。
ローが押しに徹すると、せっかく築いた防壁もなし崩しになってしまう。

そんなムギの性格をローが理解し、断られないように、嫌がられないように事を進められているなど、露ほども疑わなかった。

雰囲気に流されまいと意識していても、強く請われれば無下にはできない。
それが好きな人の願いなら、なおさら。



/ 400ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp