第85章 Settlement
「無事か?」
「諸伏さん!」
ライフルを担いで現れた諸伏さんに驚いて指先に触れていたヘアピンが奥へといってしまう
「あの、みんなは?」
「大丈夫だ、ボスは取り押さえた
終わったんだよ」
「よかった…みんな怪我はないですか?」
大丈夫、との返事にホッとした
早くここから出ようと、抱えられた瞬間
爆発音と共にガラガラと壁が崩れた
音が収まって目を開けると地上へと繋がる階段が瓦礫で塞がれている
「あーぁ、めんどくさいことしてくれたな
助けが来るまで待つしかないか…」
辛うじて繋がった無線から
彼が時限爆弾を仕掛けていたことを聞いた
私と2人で死ぬつもりだったらしい
それを聞いて冷や汗が背中をつたった
すぐ助けてやるから待ってろと松田さんが言った
「地下だし、火の手の心配は無さそうだ
俺と2人でごめんな…もう少しの辛抱だから」
「諸伏さんが来てくれて、よかった…」
1人じゃ心細くて泣いちゃうだろう
怖かった…
照れ笑いをして、とりあえず手錠外そうかと提案してくれた
「ヘアピンある?」
「あの…それが…」
下着の中と伝えるとなんだってそんな所にと頭を垂れた
「仕方ない…ちょっと我慢して」
左右どっち?と聞かれて左と答える
遠慮がちに下着の中に入ってくる諸伏さんの指
見ないようにしてくれてるから、余計にどこに行ったかわからないみたいで時間がかかる
「あった…」
恥ずかしくて死んじゃいそうだった
「ごめんなさい…」
「相変わらず、魅力的な胸だな…」
口に出したことを謝られて、余計に恥ずかしくなった
「ん、外れた…」
「ありがとうございます…」