第33章 Cocktail *
花言葉や宝石言葉のようにカクテルにも"カクテル言葉"が存在するとバーテンの話に興味津々といったように真剣に聞いていた
「あなたが最初に頼んだのは?」
「カシスソーダだよね?」
「貴方は魅力的」
そうの耳元で囁く
「次にお連れ様が勧めたこのふたつのカクテルは…」
「触れ合いたい……貴方と夜を過ごしたい」
バーテンの言葉に続けてそう言った
いい夜をとバーテンは他の客の酒を作り始める
俯いているの耳は薄暗い中でも赤くなっているのがわかった
頬杖を付きながら、カウンターの上にあるの手の上に自分の手を重ねて指を絡ませる
「俺の気持ち、わかったか?」
「陣平さん自身が、レディキラーだったんだ…
女殺し…」
「俺に落ちて来ないからまだキラーじゃないな…」
そろそろ部屋に帰ろうかと誘うと肯定も否定もせずに黙って後をついてくる
エレベーターに乗るとさっきまで必死に抑えていた欲望をの唇にぶつけた
もキスに慣れてきたのか、すんなりと俺の舌を迎え入れてくれる
ここがエレベーターの中ということも忘れての驚く程に柔らかい唇を堪能する
唇を離した時、ちょうどよく目的の階に到着した事をベルが告げた
トロンとしてしまっているの肩を抱き部屋に入るとどちらからともなく、自然に唇が重なる
が酸素を欲しがる吐息は俺をただの雄にさせる
ドアに押し当てて逃げられないようにして、首筋に舌を這わせながら服の上から胸を揉む
「ん…陣平さん、お風呂……え?なんでここで脱がすの?」
揉みながら下ろしたファスナーの隙間から手を滑り込ませプチンとブラのホックを外した
「知ってるか?
男が女に服をプレゼントする意味」
わからないという表情のの耳元でまた囁くように呟いた
「その服を脱がせたい」
「ぅーーー、もう心臓持たないっ」
俺を押しのけて浴室へ逃げていった…
がっつき過ぎたかなと少し反省をして時間を置いてから俺も浴室へと向かった
「また、なんで入ってくるのかな…」
「酒飲んでるからな…溺れないように見てないと」
「酔うほど飲んでないよ」