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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第41章 オマエの隣にだって






「でも花子は、赤司くんと付き合うんだと思ってた。」


『え?』



試合後久しぶりに再会したさつきと外のベンチに腰掛ける。インターハイで一方的に見かけたが、会話を交わすのは実に2年ぶりだった。嬉しくて思わず抱き合ってしまったが、そのときに当たった大きな胸はあの頃と何ら変わらなかった。


真ちゃんに買った熱いおしるこをカイロ代わりに手で転がし暖をとる。もう季節はすっかり冬に向かっているようだった。



「だって花子に対してあんなに優しいんだよ?」


『赤司はみんなに優しいよ。』


「いやいや、花子には格別で優しかったって。」


『そうかな?』


「そうだよ。どうして赤司くんじゃなくてミドリンなの?」



さつきがそう問いかけた刹那だった。背後に威圧的な何かを感じ取り振り向くと、ムスッとした真ちゃんがそこには立っていた。



「悪かったな、赤司みたいに優しくなくて」


「うわ、ミドリン!びっくりさせないでよ」



心臓止まるかと思ったー、なんてさつきは深くため息を吐いた。まだ熱いおしるこを真ちゃんに手渡し、何か用でもあるのか問えば更にその眉間にはシワが増えた。



「勝手に一人で行動するなって言ったのを忘れたのか?」


『高尾にちゃんと言ったもん』



わざとらしく口を膨らませる。もちろん約束を忘れたわけではない。さつきに外で話さない?と誘われたときちょうど近くに高尾がいた。


それからさつきと外で話してくると伝え、外にまで着いてきそうだった高尾をなんとか制したのはおよそ30分前のことだった。


「ったく何かあったらどうするつもりだ?」


その後うだうだと(もちろん心配してくれるのは有難いが)小言を並べられた。


「まぁいい、離れたところで話が終わるまで待ってる。」


『ありがと、』


いつも通りイライラしている背中を見送ると、隣に座るさつきがニヤニヤと何か言いたげな表情でこちらを見つめていた。


『なに?』


「ミドリンも優しいところあるんだなって、ちょっと見直した。それに、」


『それに?』


「花子はミドリンのことがすごい好きなんだなぁって。」


『はぁ?』


思わず声が上ずる私の姿を見て楽しそうにさつきは笑う。そんなさつきを見てあの頃を思い出した私も頬が緩んだ。
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