蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第670章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2-9
翔「智くんは、器用な子でありながら、影でも努力しますよね。極めるまでそれこそトコトン。そこで満足しないで、夜中や休日に作り方の研究を重ねていますよ。時々、材料を総取っ替えしたそうに葛藤していますけど(笑)。将来素晴らしいパティシエになりますよ」
朱美「安心しました。実家の会社を継ぐよりも、パティシエになりたいと言い出した時は、本気の覚悟なのかと心配していましたから……」
朱莉「そん時も言ったけど『必ず継がなきゃとか今時ナンセンスよ』って。私は、お父さんの会社を継ぎたい。なら、智はパティシエになれば良いじゃないって」
颯史「朱美は、智に『あら、智がパティシエ! いいわね!』って言った事を気にしてね。『その時の雰囲気に流された』って。櫻井さんの言うと通り、素晴らしいパティシエになるべく頑張っているのを見て安心したよな。朱美? 朱莉も。婚約者の瑛士と共に私の会社を継いで頑張ってくれてる。涙が出るほど嬉しいよ」
朱美「貴方……」
朱莉「お父さん……」
翔「素晴らしい家族だね。サト」
智「うん」
普段は、 物静かでさ。中々自分想いを言うような父ではないのに。自分の。そして姉ちゃんの頑張りを見ていてくれたのが嬉しかったんだ。 あっけらかんと 『パティシエ良いじゃない。』って。けど、影で心配してくれてたんだ。って、母ちゃんの想いが嬉しくて。 姉ちゃんも、瑛士さんと共に 父ちゃんに認められたのが嬉しくて。
智「翔ちゃんを、ウチの家族に逢わせるの恥ずかしいな。って思ってたのが恥ずかしいな。 こんなにも想われて、応援してもらってたなんて思わなかったから」
翔「サトの気持ちも分かるよ。家族ってありがたいね」