第8章 セブタン島
「ええっ、ど、どうしたのゴンザ!?」
初めて見る仲間の様子に、ウニはうろたえた。は呆れて両手を腰に当てる。
「キャプテン、古傷えぐっちゃダメだよ」
「いやまさかこんなに引きずってるとは……悪かったって」
荷物の片付けに行っていたシャチとマリオンも合流して、異様な雰囲気に船長を責める。
「キャプテン何ゴンザいじめてるんですか」
「うわー、いじめっ子だー。おっさんを泣かせるひどいやつだー!」
「ゴンザどうしたの? キャプテンに刈られそうになったの?」
ベポまで出てきて悪者にされ、ローは渋面を作った。
「刈るって何を!?」
シロクマから出た不穏な単語に、ぎょっとしてマリオンが飛び退く。
「毛」
「……それはベポ限定だって」
よくよく考えたら自分は首を刈られたことがあったな、とマリオンはしみじみした。
「キャプテンにバリカン持って追い回されて怖かったんだよ~」
「どうせちゃんに何かちょっかい出したんだろ」
「そんなことないよ! に一緒にお風呂に入ろうって誘われただけ」
「それは刈られてもしょうがない」
満場一致で男たちは言い切った。
「えー! なんで!?」
「ベポでも許せないことがこの世にはある」
「なんでなんで!?」
「ベポの毛で着ぐるみを作って代わりたいからだよ」
うんうんと彼らはウニの言葉に賛同した。
「えー、じゃあキャプテンもと一緒にお風呂に入りたかったの?」
まさかの調子で話を振られてローは飲みかけのコーヒーにむせた。
「当たり前だろ! 可愛い女の子と一緒にお風呂に入りたくない男はいないの!」
マリオンが代わりに力説してくれて、助かったような否定したいような。
ミニベポを撫でながら、は首を傾げた。
「男の人はみんなむっつりスケベってこと?」
焦って男たちは必死に言い繕った。
「ちょちょちょ、ちょっと待って」
「ふ、普通だよ」
「そ、そう。健全! 健全な反応だって」
流れるようにシャチ、ウニ、マリオンが否定し、うーん?とはミニベポと一緒に首を傾げる。