第2章 escape
「男子に絶大な人気だな。」
「"氷った人"って何?」
「巨人族のガキ共か!?巨人の島か!?ここは…!」
「そんなに大きくない子も居ますね。」
「ローボ!!」
「クワガタ!」
「みて!タヌキのぬいぐるみ!!」
「お姉ちゃんみたいな羽生えてる!」
「あ、眉毛ぐるぐる!」
「うっせーガキィ!!種族問わねぇ養育施設か?」
「お姉ちゃんみたいな羽…?」
「おいおぬしら!!!」
ずっとサンジに頭を掴まれたまま黙っていた生首が突如として声を上げた。麦わら一味とに興味津々だった子供たちが一気に静まり返る。
「『モモの助』という子を知らぬか!?男子でござる!!」
「わあああ首が喋った〜〜!!!」
「え〜〜〜んこわい〜〜!!!!」
「バカ黙ってろ!!何も聞けなくなるだろ!!」
「うっ!」
驚いた子供たちが泣きながら一気に逃げ出した。取り乱した子供たちから何かを聞けるはずもなく、タイミング悪く追っ手も追い付いてしまいナミ達は子ども部屋の奥へとまた走り始めた。
「おい、追っ手が来た!とにかく奥の部屋へ進め!!」
「ガスの使用は最小限に!『ビスケットルーム』への扉が開いている!」
「銃や爆発物は禁止だ!子供に当たると"M(マスター)"の怒りを買う!」
「おいお前ら!ここはどういう部屋なんだ!教えてくれェ!!」
「『モモの助』という子を探している!!」
「きゃ〜〜〜〜〜!!!!」
「あんた喋んないでよっ!」
麦わら一味達は追っ手から逃げつつ生首に驚く子供たちに声を掛けた。しかし生首が声を上げるとそれに比例して子供は更に逃げていく。見兼ねたナミが生首の頭を思い切り引っぱたいた。
「女に手を上げられた!武士の恥でござる!!腹を切りたい!!」
「斬れ!!いちいちうるさい!!男尊女卑男!!」
「待てー!!脱走者達ィ!」
「逃がすな!!」
「わーー!!」
子ども部屋まで追い付いてきた敵に子供たちは悲鳴をあげる。阿鼻叫喚だった。それでも構わず逃げ続けていると最初に声を掛けてきた大きな身体の男の子が一緒に走って来る。
「ねぇロボットさんっ!島の外から来たの!?」
「あぁ勿論だ!だが少年、おれはサイボーグ」
「船持ってるの!?」
「そりゃおめェ、ウチのサニー号は世界で……」
「助けて!!!」