• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第13章 体育祭



「あれだよ、あれ!なにあの格好!!」

滝沢にしか聞こえないくらいの小声でヒソヒソと文句を言うが

「可愛いだろ?」

しれっと答えられて苛立つ。

「可愛いに決まってんだろ!カズだぞ!?」

そんな当たり前すぎるくらい当たり前なことは今聞いてないんだよ。

「いや…ああ、うん。ごめん、愚問だったな」

滝沢がちょっとゲンナリした顔になった。

「なんで可愛いカズを更に可愛くしてんだって話!」
「いやー、翔と潤のやる気が出るんじゃないかと思ったんだけどさ。予想以上だったね」

改めて問い詰めても、滝沢は満足気に頷くだけだ。

「やる気通り越して、可愛すぎて気が気じゃないっつーの!心配で競技に集中出来ねーよ!」

盛大にクレームをつけると、滝沢は眉間にシワを寄せた。

「それは困るな…それじゃ本末転倒だ…」

大袈裟なため息をつくと

「じゃあ…残念だけど、この作戦は中止だな。ニノと智にはすぐにチアガールをやめてもら…」
「いや、待て待て!何もやめさせろなんて言ってない」

そんなことを言い出すから、つい止めてしまう。

「なんだよ、あのままだと集中出来ないんだろ?」

ニヤリと笑う顔に、わざと言わされたんだと気付くが、時すでに遅しだ。

「それはそうだけどさ…もうやっちゃってるものを今更やめろっていうのもさ…」
「なんなの?あのままでいいの?いやなの?」

口の中でモゴモゴ言ってたら、はっきりしろと迫られる。

「………くそっ!いいよっ!」
「あはははははっ」

やけくそみたいに叫んだら、滝沢が大声で笑った。

くそー!!悔しい!!
でも、あの可愛いカズをもうちょっと見ていたい気持ちが、心配を上回っちゃったんだよ。

「はははっ……いてっ」

しつこく笑ってるから、悔し紛れにその背中を一発殴っておいた。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp