【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT
第1章 双つ星に魅せられて
「…ごめんなさい…でも、ありがとうございます…」
雪菜は肩をすくめて呟いたが、心のどこかで温かいものを感じていた。
「あの…助けてくれたお礼に、お茶とかどうですか?」
「いいの?」
うれしそうに返事を返す月彦だが、日彦はちらりと雪菜を見るだけだった。
「はい!近くに美味しいケーキ屋さんがあるんです!」
月彦につられて、笑顔に戻る雪菜。
「だってさ。僕はもちろん行くけど、ハルは?どうする?」
「行くに決まってるだろ!」
からかうように聞く月彦に、日彦は頬を膨らませた。
「ほら!早く案内しろって」
強い口調に驚いたが、すぐに笑顔を見せた日彦に雪菜も笑ってみせる。
「はい!こっちです!」
二人は顔を見合わせてうれしそうに笑うと、雪菜の後を追った。