第1章 私は貴方に恋をした
「んっ……」
「俺には、朱里以外居ないよ。朱里が信じられて、自信持てるまで何度でも言うよ」
「……楓さん、好き」
「うん。不安になったら言って。俺の愛情表現じゃ足りないって言うならどうして欲しいかも、ね?」
「うん……」
頬を淡く染め、うっとりとした表情になった朱里は楓に諭されてこくりと頷く。
肩に置いていた手を背に回し、抱き着こうとするのを受けて楓も背に回していた腕に力を込める。
ゆるゆると髪を梳くと甘えるように首筋に擦り寄る朱里にふんわりとした笑みを浮かべ、その日は残りの時間を二人でゆったりと過ごした。