第1章 幼少期
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奥州への道は・・・遠かったです。
兄さまから受け取ったお手紙の宛先は甲斐と奥州だったんだけど
奥州は甲斐と比べると遠い、甲斐を通過して越えちゃうから。
でも雪が降る前に用事を済ませたかったのです。
積もっちゃったら足止め食らうからねー
北上していくにつれて空気も冷えてきたので2人に義姉さまからもらった・・・
マフラーというか大きめのストールかな、例えたら。
2人に義姉さまから、と言って巻いたら苦笑いされました。
うんうん、大分慣れてきたな。我が計算の内よ!
奥州は黒脛巾という忍が多い国で有名です
戦忍ではないけど諜報専門っぽくて余り表に出てこない。
一応尾張に出る前に先触れを出したからそろそろ案内してくれる黒脛巾の方が見えるはずだけど・・・
「姫様、奥州での指示はありますか?」
黒羽が話し掛けてきたので考え中止、と言うことはまだ黒脛巾に聞かれる心配は無いのね。
「畠山義継さまって分かる?」
「二本松氏の氏族だな、伊達輝宗殿に領地を奪われた、今じゃ小さな武家だ」
ここでは政宗じゃなく輝宗様なのか。
まー、時間軸ごっちゃだからズレてても仕方無い。
こういう時に忍2人の情報能力はありがたや~
「ざっくり言うと、輝宗様が、畠山義継に拐われて、犯人が輝宗様ごと息子に殺されます」
「ざっくりし過ぎだ!」
「あだっ」
「姫様・・・雹牙・・・」
最近雹牙のツッコミが。愛が痛いです!
いやだって・・・今の状況じゃ現状が分かんないんだもの。
そこは現地で色々こっそり調べるしかなす
場合に依っては輝宗様に協力を仰いで黒脛巾を貸して貰えれば良いんだけど。
あ、そういえば
「嫡男の梵天丸さまと、お母様の仲って知ってる?」
確か天然痘にかかった梵天丸さまをお母様の義姫様が毛嫌いするとか、色んなエピソードがあるけど
結局、伊達政宗ってお母様の老後も見たって話聞くからな。
文献じゃ色々な説があってハッキリしていない。
こういう時、ブームに乗って歴史を勉強したとかこれ幸いですな。
「義姫様は・・・初め忌み嫌って居たそうですが、今はご兄弟共々御子息との関係は良好だそうです」
なんと、こりゃビックリだ。義姫が政宗を忌み嫌うエピは結構有名なのに。
「・・・実は、母子の関係を取り持ったと言うのは」
ん?雹牙の目が泳いで私から目をそらす。
