<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第147章 側にいて ― 家康&姫 ―
「夢の景色を探す旅に、あんたを連れて行っていいかな?」
「夢の景色?」
舞は目をぱちくりさせながら聞いてくる。
「ああ、夢というより俺の願い、かな。こういう世の中であって欲しい、人々がこういう生活が出来ていると良いな、という望み。あんたが側にいてくれたら、俺のこの願いが叶いそうな気がするんだ」
「え、それって…私が家康の側にずっといて良いって事…?」
「そうだけど…嫌なの?」
俺はてっきり舞が間髪入れずに頷くと思っていたので、躊躇したような様子にちょっとむっとして問う。
舞はみるみる顔を赤くし、こちらを見ながら、言う。
「違うよ、反対だよ、嬉しいの。だって家康が私をそんな風に思っていてくれるなんて…思っていなかったから…」
「じゃあ、どう思われていると思っていたの?」
俺が顔を覗き込むと舞はつっかえながらも言う。
「…いつも私の事嫌がるから…そんなに嫌いなのかと…思っていた…」
俺はそれを聞いて舞を抱き締める。
「俺…うまく気持を伝えるのが下手だから…そんな風に思っていたのか…ごめん…全く違っていて、俺は舞が好き、なんだ…」