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<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第131章 甘やかされる ― 姫&政宗 ―


驚いて声を上げ耳を押さえると、政宗はしてやったりといった表情でこちらを見ていた。

「もう、政宗、耳弱いの知ってるなら、意地悪しないでよ」

私もついぷんとした表情で、政宗を横目ににらむ。

政宗はすっかりいつもの余裕な表情で、左手で私の腰を抱き寄せて、右手で私の頬に触れ、私の顔を政宗のほうへ向けさせる。

「俺の事を笑い過ぎたお仕置きだ。どうされたい?
ただ甘やかされるのと、うんと甘やかされるの?」

どちらにしても、私に良いことしかなさそうな気がするお仕置きだよねぇ。

「なに、それ。どちらも甘やかされるだけじゃない」

私が言うと、政宗はにやりとして言う。

「ああ、そうだな。どっちが良い?俺はどちらでも良いぞ」

ん、もう、どうしてそんなかっこいい事言えるんだろう。

どっちが良いなんてわかりきった答えを出させ、政宗の態度に流される。

「決まってるよ、うんと甘やかして欲しい」

「了解、おいで。望み通り、舞を死ぬ程満足させてやる」

抱き締められて、政宗が着物の帯を解き、私の首筋に唇を寄せ、時々軽く噛む。

政宗の手で私は甘やかされて、心もからだもすっかり起きていられない程になる。

「政宗、甘やかされ過ぎだよ」

私は政宗に、嬉しい抗議をしたけれど、政宗からは口付けが戻ってくるだけだった。

政宗の、私に対する甘やかしは、まだまだ続きそうで、私は自分が正気を保っていられるか心配になってきてしまう程だった。


<終>
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