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<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹

第123章 さがしもの ― 姫&信長 ―


言われた棚の前に行き、下の段から覗いて、小さい瓶を探す。

それにしても小さい瓶って何が入っているのだろう?

ごそごそと中に入っているものを動かしながら奥まで探り、無ければ上の段を見る。

ちらりと信長様を見ると、やたら真剣な表情で棚の中を探している。

ほんと、何だろう?気になるなぁ…

一番上の棚は背が届かず、伸びをしていたら、気付いた信長様が後ろに来てくれた。

そして自ら手を伸ばして奥を探し、途端、ぴくりとその手が止まった。

私は後ろを振り向いて見上げると、信長様がにやりとした表情が目に入った。

その表情のまま信長様は私を見下し、言う。

「あったぞ」

手が奥から持ってきた小さな瓶には、よく見えないけれど、なんだかいろいろな色が透けているような?

「金平糖だ」

「金平糖?金平糖ってあの金平糖ですか?」

「あのって他に金平糖があるのか?」

いぶかしげに信長様が聞かれるけれど、天下の織田信長が探していたのが金平糖!?

私は驚いて目をぱちくりさせたまま、何だか嬉しそうな信長様を見て固まってしまった。

私の状態に気付いたのか、信長様は仕方ない、と言った表情で瓶から一粒金平糖を出し、私の唇にそれを押し込んできた。
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