<イケメン戦国ショートストーリー集>戦国の見える蒼穹
第69章 いつか、落とす ― 政宗&姫 ―
「それにしても、ずんだ餅を考えたのが政宗様だとは知りませんでした」
口をもぐもぐ動かしながら、葉月が言う。
「未来にずんだ餅は残っているのか?」
俺は自分の手を止めて二人を見る。
「勿論残ってますよ、仙台名物ですもの、ね、舞様」
「うん、そうだよ。でも元祖ずんだ餅を食べられるなんて私、幸せっ!」
今も本当に可愛いが、美味しいものを口にする舞は本当に愛らしい。
葉月も自分で菓子を作るせいか、口に運んで、丁寧に食しているのがよくわかる。
「ほんと、よく考えましたよね、枝豆を潰してお餅に絡めて食べるなんて」
「二人とも、俺に惚れて良いんだぞ?」
茶化してやると、葉月はやだーと笑いながら言う。
「三成様に惚れてるから、これ以上惚れられませんー」
おうおう、言ってくれるよ、ここまで盛大に惚気てくれると気持ちが良いけどな。
「舞は俺に惚れるか?」
こちらも惚れてる相手が誰か知っているが、俺が冗談で言ってやると顔を赤くしてもそもそと言う。
「いや、私は、その…」
全く、俺に惚れれば問題解決なのに、よりによって、世界を見ている信長様に惚れるとは舞もやっかいな性質だな。
まぁいいさ、葉月はともかく、舞には隙間に入り込む余地があるからな。
俺がいつか、舞を落としてやるさ。
<終>