《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)
第27章 トド松END〜警部補とわたし〜(※)
「さすがに理由もなしに見逃せなんて、自分でおかしいと思わないか?」
「思います……」
あつしさんはため息をついた。
「研究所から薬の瓶がひとつなくなっていた。持っていったんだろう? なんの薬だ?」
「…………」
「これも答えられないのか。十四松くん、このお嬢さんに手錠をかけて逃げないようにしてくれ」
「ゆりちゃんに!? できないっす!」
十四松さんがさらに後ずさった。
「できないなら僕がつけるだけだ」
大丈夫。
入り口にはおそ松さんが待機してくれている。
最悪トド松さんだけでも逃げられればセーフだ。
「ちなみにお嬢さん、入り口にいた変な探偵男はもういないぞ?」
「え?」
考えていたことを見抜かれたみたいでドキッとする。
おそ松さんがもういない?
「入り口でしつこく付きまとってきたから、うるさくてね。欲しいものがないか聞いてみたんだ。そしたらパチンコ代が足りないと言うから、10万円ほど渡したんだよ。速攻で車に乗って走り去っていったよ」
もう〜! おそ松さん!!
なんであっさり懐柔されちゃうの!?
しかも10万円も軍資金があったら、絶対に帰ってこないじゃん!
「とにかく君には手錠をかけるよ? 不本意だが仕方ない。いいね?」
「はい……」
警部とトド松先輩はまだ墓石の影に潜んでいる。
早くなんとか逃さないと。