第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
いや、でも
青城に通ってるナナが
布施の事
知るわけないか
そう思い直し
「まぁ、良い。
用事がないなら切るぞ」
〈ちょ、冷たい!
ねぇ、今度青城で試合するんでしょ?
金田一が騒いでた〉
「まぁな
あんま絡んで来んなよ
か…彼女…が気にするから
…って!そうだ!
呑気に喋ってる場合じゃねぇ!
じゃあな!」
柄でもない自分に
恥ずかしくなった所で
もっと恥ずかしい事を
放置だった事に気が付いて
トーク画面に戻ると
俺の激寒発言で
時が止まってる
「…ガチか…
既読スルーのまま…
絶対超絶に引いてるよな、コレ
どうする?
電話…いや、気まずい
でも、明日にする方が気まずいか…
よ、よーし!」
意を決して
履歴を擦ると
コール音が数回
〈ハィ…〉
戸惑った声が
俺の耳に届く
気まずいけど
なんか喋らねぇと!
「お、俺!
あ、あれは!ジョークだ!
変な意味じゃなく!」