第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
結局疲れも気持ちも
何一つ晴れないまま
バスルームからリビングに戻る…と
「大丈夫か!?」
『え…なんで?』
ソファーから立ち上がって
駆け寄って来る影山くん
「連絡ねぇから。
心配になって
連絡したけど繋がらねぇし」
『連絡?!
あ、ごめん…携帯見る
余裕なくて…』
そう言えば潔子さんに
帰ったらLINEするって
伝えてって言い残して来たんだった!
「いや、別に責めてるわけじゃ…
俺が送ってれば良かったな
気効かなくてスマン…』
オロオロする私とシンクロするように
オロオロしながら
頭を下げる影山くんに
胸がギュッと締め付けられる
心配してないわけがない
こんなに思ってくれてるのに…
「布施?
どうした?顔色悪いぞ」
私は…国見と…
『あの…!』
「二人とも、話ならご飯の後にしなさいね
影山くんも食べて行って
部活後でお腹空いてるでしょ?
今日、私はこれから仕事だから
二人でユックリ食べて
話したら良いわ」