第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
私の声に少し眉を下げた
影山くんを
『全然!ただ…家、近いか
どうかも分からないのに
良いのかな、って…』
見上げて問うて見ると
「中学同じ校区なら
そんなに離れてねぇだろ
どこだよ、家」
背けられた顔のせいで
赤くなってる耳が見える
ねぇ?そんな風にされたら
期待しちゃうよ?
繋がれた手を離さないのは
もしかして
私の事を…なんて。
『えっと…三丁目の…』
「三丁目?
あぁ…国見とか金田一の家の近くか?」
『うん、そう…
小学校も一緒で…』
「へぇ…」
…。
期待しない方が良いのかな…
全然会話が盛り上がらないんですが。
やっぱりただの面倒見が良い人なだけ?
手が離れないのは
「歩くの早いか?」
『全然!』
私の足が遅いからだったりして…。
なんて凹みながらも
「その割には息切れてる」
クスリと唇の端が上がるのさえ
嬉しくて
少しでも長く繋がっていたくて
『ちょっと…早いかも…』
甘えた声なんか出してみたりする