第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
「…お強請り上手なったなぁ
おりこうさんには
ご褒美あげやな…」
スーッと背中を這う長い指
ピクリと身体を跳ねさせれば
「あーらら。
そんなスグ動いたらアカンやん
マウント取られてまうで?」
スルリと壁から逃れて
また私を壁に押し付ける
「クタクタにしたる」
私の付けた赤い痕を
喉仏で揺らし
短いスカートから
ユックリ手を挿し込んで来た
『ちょ…待って…
こんな所で…恥ずかしい
誰か来たら…』
まだ朝の光が眩しい空の下
晒された太ももと下着に
慌てて侑の身体を押し返そうと藻掻くと
「俺だけ見といたらええ…
姫凪、おりこうさんに、な?」
ゾクゾクする視線が降らせられ
押し返そうとしてた手は力を失くし
パタンと壁を叩く