第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
足をバタバタさせながら
携帯を弄る侑の腕に噛み付き
『んー…どないしょ…
遊園地…?水族館…?
密室はイヤや…10秒とかオニか…』
オススメデートスポットの
検索画面に目を凝らす
そんな私を笑いながら
「嘘やん
姫凪が嫌がる事
俺せぇへんやろ?
ほら、ここどうや?
動物と触れ合えるんやて
姫凪ちまい動物好きやろ?
餌あげたり楽しいんちゃう?」
大きな手は
優しく頭を行ったり来たりして
『…うん…そこが…良い…
えっと…場所…』
「俺が調べといたるよ
せやしユックリ寝とき
ほら、お前の特等席」
瞼が落ちて行く私に
腕枕しながら
オデコにキスを落して来る
幸せで満たされて
アッサリ閉じていく瞼
未来には楽しみしかないと
思ってたし
楽しむつもりしかなかった