第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「いや!でも!
チャント知っときたいところやし!
疾しいことないならチャチャッと
話して…」
どないかして
真相を聞き出そうとする俺を
「モタモタしてたら
オンブが抱っこに…」
「あかーーん!
姫凪に触らんといて下さい!
ほな!!」
アッサリ追い払うのは
さすが北さんや。
ヤッパリ敵に回したくないと
ブルッと身体を震わせ
俺は姫凪の家に走った
「姫凪!居るか!?」
インターホン押して家の中に怒鳴る
下手すりゃ借金取りで
通報モンやけど
そん時はホンマ必死で
姫凪の名前を叫んで
インターホンを鳴らしまくった
早く出て来い
電話でもメールでもアカンねん
お前の目の前で
俺の声で
チャント話さなアカンねん