第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
あんなに嬉しかったサクラの接近に
ドキドキする暇もなく
俺は三年の教室がある校舎に走った
なんでまた北さんに?
なぁ、姫凪…
お前まさか…
『北さん、今日、時間ありますか?』
北さんに惚れてもうたん?
「なんや?放課後なら時間あるけど…」
『ホ、ホンマです!?
ほな…』
俺との約束忘れるほど
北さんの側に居りたいん?
「…侑、立ち聞きか?」
『へ!?侑?!なんで!?』
なんで?それはコッチのセリフやろ。
約束したやん。
俺があんなんしたから
もう嫌って思ったんか?
我慢したやん。
欲張らんかったやん。
せやのに
「…お前…探しに来た…
…放課後…無理なったから…
それ伝えに…
せやし、ユックリ北さんと
デートせぇや!ほなな!!」
お前は俺と居る事を
拒否るんやな。