第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
なんなん、やあらへんわ!
北さんに懐きすぎやろ!
まさか…コイツ北さん好きなん?!
「米の一つや二つでヤイヤイ言うなや
どこやねん?取ったるやん…」
『あっちこっち飛んだ!
もう…髪の毛とか付いたんちゃう…
侑のアホ~…』
モヤモヤする俺の前で制服のスカートに
飛んだ米粒を払って
手鏡を出そうと動く姫凪
可愛い…こんなん誰にも…
「おん、付いてる
取ったるからジッとせぇや」
『え?侑?』
「ジッとしてな…お前ごと食うてまうで?」
渡したないやん。
姫凪の身体を引き寄せ
髪の毛に付いた米粒を取るフリをして
「姫凪…
なーんか北さんと
仲良くなり過ぎちゃう?」
グッと頭を抱き締める