第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「朝練見に来るやろ?
先に体育館行っとき
角名辺りの肉食獣は危ないから
アランくん辺りの側居れよ?」
体育館の近くで手を離し
サクラの背中を見送り
部室に入ると
「いきなりラブラブじゃん?
なに?まさか付き合ったの?」
携帯を弄る角名が
オハヨウより先に
口を開いた
「ん?あぁ…そうなるな。
それがどないした?」
「別に?
ただアッサリだったなって思って
サクラは喜んでそうだけど…
姉…姫凪だっけ?には
気まずいよなって思っただけ」
角名の口から溢れる
姫凪の名前に
一瞬ズキッとする心臓