第4章 出逢うことの無かったふたり【火神 大我】
火神side──────────---
俺たち誠凛バスケ部は、
あの青峰が居る桐皇学園高校を突破。
そして、順調に準々決勝まで進むことが出来た。
やっぱ勝つのは良いことだと思う。
まだ、バスケが出来るからな。
ま、まぁ・・・カントクのビンタは効いたけど。
・・・このまま、優勝すんぞ。
・・・絶対。
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準々決勝───。
「・・・火神くん」
「うっぐぁぁぁ!? お、驚かすなよ黒子!」
「すみません。
・・・そんなことより、何だか今日の君はピリピリしてますね。痛いです」
「そ、そんなことねーよ・・・」
無失点勝利
鉄壁と言う比喩すら生温い絶対防御
そして・・・
兄弟の証、だ。
指輪をグッと握りしめた。
俺のやることは一つだけだ。
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・・・さすが・・・デケェな・・・
キャプテン同士が手を握り、試合が開始する。
俺の前に立っているタツヤの目に、迷いはない。
俺だって、あるつもりはねぇ。
全力でやるだけだ。
────・・・、
「っ!!!!!?」
目に、入ってしまった。
・・・何だ?
何が・・・
「・・・タイガ?」
「・・・何でもねぇ」
「・・・お前とやるのはあの日以来だね」
「・・・は?」
「・・・お前に『手を抜くな』って言われるとは。俺もまだまだだ」
「何の話を───」
────ピピー!!
っ!!!
ダメだ、今は試合に集中だ。
俺がやるのは、一つだけなんだからな。