第2章 *:.。..。.:+・゚・✽:.。..。.:+・゚・✽
【a gear 2】
自分の部屋のドアを閉めた瞬間
引き攣った頬に掌を当てた
違和感なんか、自分自身でわかってる
きっと俺は、笑えてなんかなかった
冗談だろ、と口にしながら動揺してる俺に、翔は気付いてる
すべてを信じたわけじゃない
だけど…
中身のない嘘を、
あんなコトを、
誰が言う?
僅かでも、
そこには事実が紛れてるはずで……
バラバラのピースが、少しずつ埋まってく
だから、
雅紀さんと翔は、
長いこと会わなかったんだ
カズさんだって、
だから、距離を置いてんのかな……
3人の中で、
複雑な何かがあったのは、
"確実"
だよね…?
翔の事を、少しだけでも知りたかった
俺が望んだ事だった
なのに、
許容範囲越えてて、
頭が上手く回らない
ベッドに横たわったまま、ただ天井を眺めて……
いったい、どのくらい経ったのか
ポケットからの呼び出し音にハッとして
慌てて、画面を開く
聞きなれた甘い声が、いつも以上に愛しい
全身の力が、フッと抜けた
俺から、こんな事言うの……
初めてかも知れない
何か話し出そうとしたのもお構い無しに、
すがるように、声を出した
「ミキ…会いたい。
なぁ?今すぐ会えないかな……」
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