第3章 浅葱色の哀愁
それにこれは堀川自身の希望もあってのこと
堀川が知る昔の清光も今と同じく世話焼きだったのか、目が離せないから監視すると申し出てくれたのだ
「堀川だったらきっとしっかり清光のこと見てくれると思って
でも堀川の厳しい監視を抜けてくるなんて、清光はやっぱり凄いね」
「それ脱走したって言いたいんでしょ、褒められてるのか微妙なんだけど…
まあいいや、分かった
掃除は諦めるけど…書簡の整理とかならいいよね?」
「駄目ですよ! 引きずってでも部屋に連れて行きますから」
「でもそれじゃあ主の仕事が滞るから…」
清光は何としてでも仕事を再開する気らしい
だけどその着物の下には痛々しく包帯が巻かれており、傷はまだ痛むはずだ
清光は今日までずっと近侍を務めてきたから責任感も増してきているのだと思う
それに助けられてきたのは事実だけど、ここまで自分の身を顧みないと心配になってしまうから_____
「…近侍、誰かと交代する?」
「なんで!?
俺、何か気に障ることした!?
…主…俺のこと…嫌いになったの?」
清光の顔が一気に絶望の色に染まっていく
震えた手で私の袖を掴んでくるから、その手を包んで語りかける
「そんなわけないよ
ただ清光にはしっかり休養してほしいの、今は休むのが仕事」