第19章 穏やかな日
復讐……復讐……。
この子が復讐を求めるのなら、なんとかしてあげたいけど、こんな小さな子に復讐を頼むなんて無理だし……手を真っ赤に染めるなんてことさせてたまるかって感じだからな。
解決法、ググったら出てこないかな。
「んー、復讐は……今は、望んでない!だけどいつか復讐をお願いするかも」
?「……そう」
……失敗したかも。
なんだ、いつかは復讐をお願いするかも、って……おかしいおかしい。
ここからどうすればと頭を抱えそうになるとどこからか鶴丸さんの声が聞こえてハッとした。
鶴丸「まったく……裸足で歩いて怪我でもしたらどうするんだ」
「あー……ごめんなさい」
どうやら鶴丸さんは履き物を持ってきてくれたようだ。
私の草履は行方不明なので早急になんとかしなきゃな……
鶴丸さんは、もともとこの本丸に置いてあったサンダルを持ってきてくれた。
本当に良くできた子達だ……。
「ありがとう鶴丸さん。あとは頑張るからそこで見守ってて」
こういうとき、関係のある刀剣が間に入ってくれれば仲良くなったりするものだけど頼ってばかりじゃよくないからね。
それに会話をしてもらえるだけまだいいかもしれない。
大きな進歩だと考えれば元気も出てくるし。
?「僕は……審神者が嫌い」
……心が折れそうなことを言われてしまった。
短刀ならばあの悪趣味な実験の被害者だと思われるし、粟田口のみんなが優しすぎただけなんだ。
傷つけられていたならこうやって警戒していてもおかしくない。
「……そっか、審神者は嫌いか……じゃあ、私も審神者だから嫌い、なのかな?」
?「……わからない」
ですよね……。
審神者として一括りにされて嫌われてる訳じゃないとわかっただけいいかな。
なんとか仲良くなりたくて手を伸ばすと、ビクッと身体を震わせてしまうので触れることもできない。
鶴丸さんの方を見ると、腕を組んで見ているが私に任せてくれてるみたいだし……