第5章 purple
隣の席の彼。
真面目に授業を受けていると思ったので
何も気にせずにその整った横顔を見つめる。
・・鼻、私より高いし
睫毛、長すぎじゃない?
肌なんて真っ白で。
悔しい、なんで私より美人なの。
はあ、よりによってこんな人を
好きになってしまうなんて
私ってなんて不幸な女。
ぼーっとしていると
私に気づいた彼が二ヤッと笑って
何かを書き始めた。
ポイっと私を、見ずに
紙切れを渡して。
その小さな紙をめくると
『 やめて、集中できない 』
と書かれたもの。
まさか、バレていたなんて。
その衝撃で顔が熱くなるのが
自分でもわかった。
隣の彼をチラッと見ると
『ばーか』と口パクで笑う。
END.
「お前さあ、いい加減言わない?」
「え?な、なにを」
「・・・いや、まだいいや(楽しいし)」
「・・・(な、なにを・・・)」