第5章 purple
「・・・・・・」
「・・・いるし?」
「いるし?」
「何が?」
大野さん以外の3人が次々に動きを止め
松本くんを見つめる。
「うん、彼女?」
思わずそのセリフに
私も動きを止めて振り向いてしまった。
その瞬間まさかの彼と
目が合って。
「ね、」
そのセリフ一言で
何もかもがその場にいる人にバレてしまって。
あんぐり開いた口が塞がらない。
「・・・あ、はは、なあんだ
そおいうこと」と空気を呼んだ櫻井さんが
「俺、用事あった!」とそそくさ
楽屋をでる支度を始めると
「俺も」と相葉さん、
「仕方ないなあ」と二宮さん、
何も言わない大野さんを
二宮さんが引きずって。
突然楽屋で2人きり。
「・・・・・・」
何も言えない私に
「言っちゃった」と下を出す彼。
「・・・いいの・・・?モデル、さん」
「それ、マジで聞いてる?」
「・・・」
マジって何?
そんなの当たり前じゃん
不安になるよ
目の前で付き合っている人が
女の人から誘われてたんだよ?
その気持ちを言いはしないのに
「・・・ごめん、そんな言い方ないよね」
謝る彼が私の傍に近寄って。
「連絡先を聞かれたのは本当。
でも連絡はとってない、」
「・・・うん」
「ハッキリ断らなくて、ごめんなさい」
ペコっと頭を下げる彼。
わかってる、
お仕事の関係もあるし
無闇矢鱈に断れないのはわかってる。
だけど
妬いてしまうのが女心で。
「・・・いいよ」
と本当は思ってもいない
逆のことを言ってしまう。
「良くないよ」
「・・・・・・」
「は俺のこと大好きだもんね?」
なんて自信満々で
私の膨らんだ頬を笑って摘む。
END.
「松本くんは私のこと大好きじゃないの?」
「好きだっつーのばか」
「・・・ふふ」
「・・・今日泊まってくよね?うち」
「・・・・・・」
「はい、は?」
「・・・はい」
楽屋の続きは彼の部屋で。